手織り機の自由な表現技法
2023/03/06
「織物製造を業とする家。 また、その人。 機屋(はたや)」
西陣産地は社会的分業が発達した中小企業集団です。
その中で織屋は製造の中心となる存在です。実際には織屋が帯全体の企画を立て、その柄や素材などを決定して生地屋・染め屋、織の職人などに発注を行い、織物製造を行っていくわけです。
OEM製造の製造責任者という感じでしょうか?西陣には様々な技術の匠がいますが、そういった様々な技の知識を広く深く持っていることが必要です。
自社で製造を行う場合もありますが、西陣では高度に分業が進んでいますので、多くの場合は他社と連携して行うことになります。また、最近では直接販売を行うこともありますが、基本的には問屋さんを経て一般消費者に帯は届きます。
織屋の規模も大・小あり、社員が何十人もおられ、企画部、経理部、製造部など部署がいくつも分かれている会社もあれば、当店のように店主が仕入れ、機づくり、新紋の企画配色、発送、納品までをこなす一人親方の店もあります。
また、他の業界で言われるプロデューサーとディレクターの違いを確認すると、次のようにあります。
まさしく、店主はプロデューサーであり、ディレクターもこなします。